風呂に入っているときに襲われる眠気についてです。
あの眠気のせいで風呂場で眠ってしまった方もいると思います。
まだ眠ったことがない人は、よかったです。
この眠気、危険なんです。
死に至る場合があります。
どのように危険なのかと言いますと、
この眠気は「睡眠」と言うよりも『失神』に近い状態なんです。
これじゃ危険さがあまり伝わりませんね。
補足を見てくだされば、少しは危険さが分かっていただけるかと思います。
補足1:眠気とは「筋肉の緊張がほぐれ、心拍数が減少し、脳が睡眠物質メラトニンを分泌し、人体により効率的な休息をあたえる」という現象です。
補足2:失神とは脳の血流低下のより、一過性に突然意識を失うことです。
通常、失神が起こる前に、目の前が真っ暗になる感じや、めまい感、悪心などがあり、その後顔面蒼白となり、ついに意識が消失します。
補足3:
入浴すると眠気が襲ってくる理由血圧の変化に伴う一種の意識喪失によるものと考えられる。
入浴時には血圧の急激な上昇が起こり、しばらくすると体温が上がり過ぎないように血管が拡張し血圧が下がる。
お風呂での血圧降下による脳の虚血は、立ちくらみと同じようなメカニズムである。
補足4:
死なないための正しい入浴方法
1.温度は38度~41度でややぬるいと感じれるくらい。42度以上は危険温度で、特に高血圧の人は気をつけたほうが良い。
2.入浴時間は15分程度とする。入浴時間が長いほど、血圧降下は激しくなり、体温も上昇する。
すると白血球の数が減少し、免疫力が低下してしまう。
3.高血圧の人は半身浴が望ましい。お風呂に入ると血圧がかかり、血圧降下や息苦しいなどの症状が起こる。
半身浴によって心臓や肺への負担を少なくすることができる。
4.飲酒後には入浴しない。
アルコールは、血管拡張させ、交感神経を麻痺し、血圧降下を促進してしまう。
5.深夜・起床後2時間は入浴しない。
特に午前2時~起床時は危険である。入浴前と後にコップ1杯分の水分を補給すると良い。
*注意*本当に死亡した事例がありますので、注意しておきましょう。
参考にしたサイト・
F.E.R.C Research Data - 1999/12/19・
失神 - Wikipedia